
ひさびさ歌舞伎で「ぞくぞく」っときちゃいました。
今回は年数回おこなわれる、歌舞伎鑑賞教室を鑑賞します。
国立劇場 第109回 歌舞伎鑑賞教室
「仮名手本忠臣蔵 五段目 六段目」を解説付きで鑑賞
三宅坂の国立劇場改修(まだ目途が立っていない)から
開催場所が転々としていて、今回の開催はサンパール荒川
(荒川区民会館)でおこなわれます。
都電荒川線(さくらトラム)に乗って(都電乗るのもひさびさ)
荒川区役所前で下車、そこから会場は目の前でなかなか便利。
会場に着くと「鑑賞教室」ですから学生の姿が多いかなぁと
おもったら、映画「国宝」もあってか、一般人の方が多く
平日昼間にかかわらず、まぁ大勢の観客の姿
(ちなみに「国宝」は観ていません。やはり生・生でしょう)
鑑賞教室ではビギナーの方も歌舞伎通の方も入り混じっていて
演目に入る前に歌舞伎役者による「歌舞伎のみかた」という
解説コーナーと鑑賞の手引書が配われます。
(この手引書は作品・みどころ・あらすじ・出演者まで
至れり尽くせりの解説本です。歴代大事に家にしまってあります)
「歌舞伎のみかた」というレクチャーが終わり
いよいよ「忠臣蔵五段目・山崎街道」から始まります。
歌舞伎の世界を描く落語の「五段目」「中村仲蔵」では何度も
拝聴しているので五段目の筋立てはある程度理解しており
定九郎登場の場面(蛇の目傘で見得切って、やはりかっこいい)
イノシシが動き回り、勘平が誤射してしまう場面など
言葉の言い回しがむずかしい場面でも、すんなり話の展開には
ついてゆけます。
続けての「六段目 勘平切腹」の場
舞台での立ち廻りの場と違って、とうとうと、おもいおもいの
話の場が主になり、これもある程度理解してますが、事前に
鑑賞手引書のあらすじを読んでいたんで、それが功をして
話の展開についてゆけました。
なんといっても濡れ衣を着せられ、無念にも切腹するしかなかった
早野寛平の生き様が描かれます。
そのクライマックスになる「切腹の場」では、会場全体が息を呑む
ようにシーンと静まり、無念さを押し殺すような言葉、一語一語を
聴き洩らすまいという緊張感のなか執り行われました。
腹を切り、血判状押印、そして首に刃を当てる場では、
もう「ぞくぞく」ときちゃって息も付けぬほどのピリッと
引き締まったみごとな舞台となりました。
(感動というか、もうここでは感情移入しちゃいましたね)

五段目・六段目と忠臣蔵では松の廊下(三段目)塩冶判官切腹
(四段目)につづいて人気のある演目。
話やあらすじはある程度知っていますが、
やはり目の前で歌舞伎の舞台として演じられるのを
見る事ができて、より感銘を得る事ができました。
それにしても「勘平」はほんと見事でした。
(個人的には“個性たっぷり”定九郎推しなんですけど・・・)